精神疾患と身体の痛み|うつ病の症状は頭痛が多い|自分を労わろう
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うつ病の症状は頭痛が多い|自分を労わろう

精神疾患と身体の痛み

ウーマン

事前の検査を受ける工夫

日本だけでなく世界においても精神疾患と言えば、うつ病が最もよく知られています。心や感情に関する疾患であるという印象が抱かれることが多いうつ病ですが、実際には身体症状を訴える患者が多くおり、その身体症状の一つとして頭痛が挙げられます。うつ病患者における頭痛の症状は珍しいものではなく、患者の半分以上に見られます。しかし、この頭痛の症状にはうつ病特有のものはなく、日常生活で疲労を感じた際などに起こる頭痛と区別しづらいです。また、頭痛は脳梗塞などの脳の疾患の代表的な初期症状でもあるため、頭痛がうつ病によるものなのか適切に判断したうえで治療を進める必要があります。精神疾患で身体の症状が現れている疑いがある場合でも、まずは症状が出ている部位に合わせた診療科を受診することが大切です。そのため、慢性的に頭が痛い場合はまず脳神経外科を受診し、レントゲン検査などを受けて脳の疾患の可能性が無いか確かめましょう。また、脳の疾患が無い場合でもストレスによる痛みなどに対して脳神経外科から処方薬を受け取ることがあり、まずはこの処方薬を服用して様子を見ましょう。その上で、症状が続く場合や少ししか改善していないと感じたら心療内科や精神科を受診することが大切です。前もって脳の検査を受けておく工夫をし、医師にその結果を伝えることで頭痛が他の疾患ではなくうつ病によるものの可能性が高いと判断しやすくなります。効率的な診断と治療を受けるためにも、精神疾患以外の可能性を考慮しておくことが大切だと言えます。

処方薬の知識

うつ病に由来する頭痛に対しては、他の頭痛の治療に使われるものとは異なった処方薬が使われることが多いです。あくまでもうつ病の症状の一つとして現れている頭痛は、うつ病治療を進めて病状が安定していく中で自然と症状が治まっていきます。しかし、治療期間に慢性的な痛みを感じることが多いため、日常生活に支障が出ないように筋肉弛緩剤や特殊な抗うつ薬を使うのが一般的です。精神的な疲労や緊張感が溜まると全身の筋肉が硬直しがちになることが分かっており、背中や肩、首の凝りが頭痛に繋がっていることがあります。この場合は、硬直している筋肉の緊張を解いたり予防したりする作用を持つ処方薬を抗うつ薬と並行して服用します。また、うつ病ではノルアドレナリン・ドーパミン・セロトニンと呼ばれる3つの脳内物質が減少することが多く、多くの抗うつ薬はこの中でもセロトニンを増加させる機能を持っています。セロトニンは不安感の抑制に関わるため、うつ状態を改善するために最も分泌を促すべき物質であると考えられています。しかし、他の2つの脳内物質は気分の波の調整だけでなく、痛みの抑制にも関連しているという特徴があります。そのため、うつ病による頭痛が筋肉弛緩剤でもなかなか治まらない場合、この3つの脳内物質の役割を持つ抗うつ薬を服用するのが一般的です。上記のような処方薬に併せて、適度な運動は血行を促進して落ち込んだ気分の改善や頭痛の解消にも繋がります。頭痛の症状も含めたうつ病治療では、生活習慣も見直す必要があるということも大切な知識です。