身体症状の精神的原因|うつ病の症状は頭痛が多い|自分を労わろう
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うつ病の症状は頭痛が多い|自分を労わろう

身体症状の精神的原因

レディ

ストレスが原因の身体症状

身体のどこかに痛みを感じる場合、怪我をしたのでない限りその個所に病気が発生したのではないかと考えるのが普通です。しかしながら痛みというのは主観的な部分もあって、脳が痛みを認識するまでの間には複雑な神経伝達プロセスをたどります。その過程には心も介在していることから、痛みの発生には精神面のストレスが大きく関わるケースも少なくありません。心の病気が原因で生じた痛みの場合は、一般の内科でどのような検査を受けても病気が見つからないのです。心の病気の多くは精神的なストレスが引き金となって発症するか、またはストレスによって症状が悪化しています。中でも国内の患者数が100万人にも達すると言われるうつ病は、精神面のストレスが引き起こす精神疾患の典型的な例です。長期間のストレスを受け続けた結果、脳がストレスに対する過剰防衛の状態に陥り、脳内の神経伝達環境が低下してうつ病を発症すると考えられます。うつ病の症状は長期間続く気分の落ち込みや興味の喪失・不安など、マイナス面の精神的症状を大きな特徴とします。一方ではそうした精神症状ばかりでなく、頭痛やめまい・けん怠感・疲労感など身体症状として現れる場合も少なくありません。慢性頭痛に悩んでいる人の中には、同時に気分の長期的落ち込みなど精神症状が潜んでいることも珍しくないものです。そのような身体症状の背景には精神面の強いストレスが存在する例も多く、同じストレスが頭痛と精神症状を同時に引き起こしていると考えられます。強いストレスを受けると脳の血管が過剰に収縮し、反動で急激な血管拡張を招いて片頭痛の発作につながるのです。こうしたストレスを長期間にわたって受け続けると、脳ではセロトニンの分泌力が低下してうつ病の原因となります。慢性的なストレスによって副腎皮質ホルモンのコルチゾールが必要以上に分泌され続けた結果、セロトニンが減少することも判明しています。

症状改善のためのヒント

以上のように痛みと精神症状はストレスという共通原因によって深く関わっているため、精神的ストレスの軽減が身体症状改善のためのヒントとなります。慢性頭痛に悩まされている人は、生活習慣の見直しとともに精神症状をチェックすることが問題解決につながるのです。自分自身の精神状態をチェックしてみて、気分の落ち込みや感情の起伏低下といったうつ病の兆候が見られる場合は要注意です。うつ病が原因の頭痛だとしたら、症状改善のためには市販の鎮痛薬を飲むだけでは十分とは言えません。頭が痛み始めてから薬を飲むよりも、うつ病を治療して最初から頭痛が起きないようにする方が合理的方法と言えます。心の病気の治療は、心療内科か精神科を受診して精神科医に診断してもらうことからスタートします。心療内科は心に原因があって身体症状が出ている病気の治療に向いており、精神科では心の病気全般を取り扱っています。いずれも頭痛の治療に対応していますが、対処療法のための薬を処方するだけでなく、心理療法を通じて痛み発生の原因にもアプローチするのです。うつ病の治療もまた薬物療法と心理療法を組み合わせることが多く、たいていはSSRIなどの抗うつ薬と認知行動療法で症状が改善されます。抗うつ薬を飲むことによって脳内の神経伝達回路が活性化し、低下していた脳の血流も良くなっていくものです。薬だけでは再発する可能性もありますが、認知行動療法や対人関係療法といった心理療法が脳の機能改善を下支えしてくれます。慢性頭痛を解消させるためのヒントもまた、心理療法を通じてカウンセラーと患者さんが協力しながら発見していきます。患者さん自身が頭痛解決につながる生活の工夫を見つけるために、カウンセラーは数々の心理テクニックを使って手伝っているのです。心療内科や精神科はこのような治療法で患者さんの脳と心のバランスを整え、うつ病と頭痛を同時に解決へと導いています。